*都立戸山高校・1956(昭31)年卒業生の資料 画面右の×印で閉じます。 Count = 1615

「東日本大震災」につきまして、衷心からのお悔やみとお見舞いを申上げ、
同時に今後の動向、復旧・復興の歩みには、強い関心をもって
心からの応援を・・・と心掛けるべきかと存じます。
この意味で、同期生の発信をご紹介いたしたく思います。

同期・3F 柳澤桂子さんの御発信

2011年8月10日発行の(株)筑摩書房・筑摩プリマー新書
「いのちと環境 人類は生き残れるか」
で拝見しました。

なお公開資料なので、特に御本人にはお断わりしていない事を申し添えます。


Page 5 『本書を通してどうしても考えていただきたいのは、豊かさとは何かということです。私たちはすでにじゅうぶんにぜいたくをしています。』
Page 216 『この本を書き始めるこのになったきっかけは、環境のことをみなさんとともに考えたいとの思いで立ち上げたブログでした。ここに七人の女性たちが参画してくださいました。私は彼女たちを「木の鳥たち」と呼び、みなでさまざまな問題をわいわい話し合うなかで、いっしょにおむつのことを調べることにしました。』
Page 82 『いま、私たちは節約をしなければならない状況に迫られています。なにか節約できるものがあるでしょうか? そんなことを皆で話し合っているうちに、いつのまにかいろんなものが使い捨ての製品に代わっていることに気づきました。その代表が紙おむつです。それに気づくと生理用の紙パッド、婦人用の尿取りパッド、高齢者用の紙おむつ、更にはペット用の排泄用品までいくらでもあるではありませんか。』
Page 210 『私たちは地球を壊してしまいました。・・・私たちは今の生き方を考え直さなければなりません。・・・もし私たちが滅びれば、もっと大きな脳を持った新しい人類が地球に住むことになるかもしれません。けれども、私たち現代人の頭蓋骨はすでに大きくなってしまっており、生まれるときも母親の膣をやっと通っているほどです。もっと大きな頭蓋骨の人種があらわれれば会陰切開をして産ませることが普通になるでしょう。しかし、その人類も遺伝物質としてDNAを持っているはずです。私たちが放射能で汚染させた地球には住めないかもしれません。あるいは放射性物質に耐性のある人が突然あらわれて、その子孫が増えていくのかもしれません。』
Page 212『2011年3月11日14時46分、岩手県沖でマグニチュード9.0の巨大地震がおこり、東側の沿岸地域に10メートルを越える津波が押し寄せました。私はこの本の原稿を書き終えて校正をしているところでした。
地震と津波による被災者は、2011年6月17日時点で、死者は15451人、行方不明、7692人、避難者は124594人、この中には原子力発電所事故の被害による避難者も含まれています。 まさに大惨事です。』
Page 215 『こんなにもあっけなく不自由な生活をしいられるようになるのです。被災者の方々の不自由はもっとたいへんです。 今日一日幸せに過ごせたら、感謝しましょう。そして電気をはじめ、すべてのものをたいせつに使いましょう。
人類の成熟に向けて日々努力しましょう。 』
 
柳澤桂子さんの他の著作も「戸山表紙ギャラリー」で紹介しています
 
 
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